「五常の鐘」鐘楼
創立120周年

「五常の鐘」鐘楼


「五常の鐘」鐘楼の建設について(お願い)

地域の皆様へ

群馬県立沼田高等学校
 同窓会長  井 熊 開 三
 校  長  林   匡 宏




 春色なごやかな季節、ますます御清栄のこととお喜び申し上げます。
 本校は、昨年、創立120周年を迎え、その記念事業の一環として、「五常の鐘」の鐘楼建設を予定しています。鐘楼建設後は、入学式や卒業式などの式典や祝賀の際に、その節目を寿ぎ、徳育涵養のため、鐘を鳴らすことを考えております。
 つきましては、趣旨をご理解いただき、引き続き、本校の教育活動にご支援くださいますようお願い申しあげます。

《五常の鐘の由来》
 「五常の鐘」は、昭和3年に校舎建築のシンボルとして、本校舎の五層部分に設置されておりましたが、戦時中に物資供出の折り姿を消しました。 鐘楼完成予想図現在の鐘は、100周年記念事業で復元されたものです。昨年、国の登録有形文化財(建造物)に登録さた校舎は、築90年が経過し元の位置への設置が耐震上難しいため、鐘楼を新たに正門東側(五常館西側)に建設する予定です。
  沼田高校では、生徒の守るべき生活規範としての「五常の教え」、そのシンボルとしての「五常の鐘」を大切にしたいと考えています。鐘楼建設後は、生徒の育成を目的として「五常の教え」を認知し、その教えを実行できる機会として、鐘を鳴らす予定です。

《五常の鐘と五常の教え》
 この鐘は、中央の大鐘と周囲四すみの小鐘で構成され、大鐘には「仁」、四つの小鐘にはそれぞれ「義」「礼」「智」「信」の文字が刻まれています。
 儒教の教えである「五常」は、人として踏み行うべき大事な5つの徳目です。沼田高校では、この教えを生活規範として、文武両道に精励するよう指導しています。

 朱子学における「五常」とは、
「仁」は思いやりの心
「義」は不正を憎む勇気
「礼」は他人を敬う気持ち
「智」は善悪を見分ける判断力
「信」は誠実な姿勢
                         
               
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